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チョウの育ちシミュレーター

モンシロチョウの卵。何日でチョウになるかな?温度を変えて見てみよう。

キャベツの葉と、わりばし。モンシロチョウが卵・幼虫・さなぎ・チョウと育つようす 1cm 25℃

キャベツの葉のうらで見つけた卵だよ。「すすめる」を押してみよう

見つけてから0日 
いまのすがた卵 
体の長さ1mm 

時間をすすめる

へやの温度

とちゅうで温度を変えると、そこから先の育ち方が変わります。

そだちのカレンダー

卵はきょうの朝9時に見つけたとして、いまの温度のまま育ったときの予定です。

 

 

おく場所

温度と日数

温度ごとの、卵・幼虫・さなぎの日数の帯グラフ
卵幼虫(あおむし)さなぎ

実験ノート

時間をすすめると、1日ごとと、すがたが変わったときに記録がたまっていきます。観察日記の表に写せます。

モンシロチョウは卵から何日でチョウになる?

モンシロチョウは、卵 → 幼虫(あおむし) → さなぎ → 成虫(チョウ)の順に育ちます。かかる日数は温度で大きく変わり、あたたかいほど早く育ちます。このシミュレーターの計算(モンシロチョウを決まった温度で育てた研究の値)では、次のくらいです。

温度卵幼虫さなぎ合計
15℃約8.5日約28日約18日約54日
20℃約5日約19日約11日約35日
25℃約4日約14日約8日約25日
30℃約3日約11日約6日約20日

同じ研究で実際に育てた日数(平均)は、25℃で卵3.0日・幼虫14.1日・さなぎ8.1日、20℃で6.0日・19.1日・11.4日で、計算とほぼ同じです。教科書や図かんの「卵は3〜5日でかえり、幼虫は約2週間、さなぎは約1週間〜10日」は、25℃くらいのときの日数にあたります。

幼虫は4回皮をぬいで(脱皮して)大きくなり、1齢(れい)から5齢まであります。生まれたときは約2mmですが、5齢の終わりには約3cmになります。食べる量のほとんどは、最後の5齢のときです。

どうして温度で日数が変わるの?

こん虫は、自分で体の温度を一定にできないので、まわりがあたたかいと体の中のはたらきが速く進み、寒いとゆっくりになります。ある温度(モンシロチョウの卵やさなぎでは約7℃)より寒いと、育つのがほとんど止まります。

おうちの方向けに言うと、こん虫の発育は「発育零点(育ちが止まる温度)をこえた温度 × 日数」の合計(有効積算温度)がある値に達すると次の段階に進む、というモデルでよく表せます。このシミュレーターは、モンシロチョウ(Pieris rapae crucivora)の研究(鄭・許, 2003)の値、卵 7.38℃・64.7℃・日、幼虫 4.67℃・286.5℃・日、さなぎ 7.43℃・134.6℃・日 を使っています。たとえば25℃のさなぎは 134.6 ÷(25 − 7.43)≒ 7.7日 です。メダカの卵のふ化(メダカの卵のふ化シミュレーター)や、種の発芽(種の発芽シミュレーター)も、同じように温度の合計で考えられます。

おうちでの観察のやり方

モンシロチョウの飼い方の4つの手順 1:キャベツの葉のうらで、黄色い小さな卵をさがす。2:卵のついた葉を、しめらせたティッシュをしいた入れ物に入れる。3:毎日、フンをそうじして新しい葉に入れかえる。4:さなぎになったら動かさず、チョウが出てきたら外にはなす。 ① 葉のうらで卵をさがす ② 葉ごと入れ物へ ③ 毎日そうじと葉の交換 ④ さなぎは動かさない 長さ約1mmの黄色いつぶ 切るのはおとな フンはカビのもと チョウは外へはなす しめらせたティッシュ 新しい葉
葉を切りとるときは、おとながはさみを使います。入れ物のふたには空気の穴をあけ、直射日光の当たらない場所におきます。
  1. 春から秋に、キャベツやブロッコリーなどの葉のうらを見て、長さ約1mmの黄色い細長いつぶ(卵)をさがします。モンシロチョウが葉のまわりを飛んでいる畑や花だんで見つかります。
  2. 卵のついた葉を、おとながはさみで切りとり、しめらせたティッシュをしいた入れ物に入れます。ふたには空気の穴をあけます。
  3. 幼虫が生まれたら、毎日フンをそうじして、新しい葉に入れかえます。葉は農薬を使っていないものを、水で洗ってふいてから入れます。
  4. 温度計で毎日の温度をはかり、すがた・体の長さ・食べた量を記録します。さなぎになったら動かさず、チョウが出てきたら、はねがのびてかわいてから外にはなします。

さわったあとは手を洗いましょう。幼虫は直射日光の当たる場所や、夏のしめきったへやでは弱ってしまいます。

自由研究のまとめ方のヒント

毎日の「日にち・温度・すがた・体の長さ」を表にして、体の長さを折れ線グラフにすると、脱皮のあとにぐんとのびるようすがわかります。予定(このシミュレーターのカレンダー)と、本当にふ化・さなぎ・羽化した日をくらべ、「その間の温度は高かったか低かったか」を考えると、温度と育ち方の関係を説明できます。

よくある質問

あおむしから小さな黄色いまゆがたくさん出てきました。

アオムシコマユバチという小さなハチが、幼虫の体の中に卵を産みつけていたためです。外で見つけた幼虫ではよくあり、そのあおむしはチョウになれません。卵から育てると、ハチに産みつけられにくくなります。

秋にさなぎになったら、いつまでもチョウが出てきません。

秋に昼の短い季節に育った幼虫は、さなぎのまま冬をこす(休眠する)ことが多いです。そのさなぎは春にあたたかくなってからチョウになります。このシミュレーターでは、休眠しない春〜夏の育ち方を計算しています。

アゲハも同じ日数ですか?

アゲハ(ナミアゲハ)はモンシロチョウより体が大きく、幼虫の期間が少し長めです。育ちが温度で早くなるのは同じですが、日数はこの表とはちがいます。アゲハの幼虫はミカンやサンショウの葉を食べます。

15℃より寒いと、どうなりますか?

育つのがゆっくりになり、約7℃より寒いとほとんど止まります。この研究では15〜30℃で育てているので、シミュレーターもその範囲だけにしています。30℃をこえる暑さが続くと、弱ったり死んだりすることがあります。

この実験に使えるもの

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