メダカの卵は何日でかえる?
メダカの卵は、水温が高いほど早くかえります。飼育でよく使われる目安は「水温×日数=250」です。水温25℃なら250÷25で約10日、20℃なら約12〜13日でふ化します。このシミュレーターで計算した目安は次のとおりです(水温がずっと同じ場合)。
| 水温 | 心臓が動く | 目が黒くなる | ふ化 |
|---|---|---|---|
| 18℃ | 約2.8日 | 約4.1日 | 約13.9日 |
| 20℃ | 約2.5日 | 約3.7日 | 約12.5日 |
| 22℃ | 約2.3日 | 約3.4日 | 約11.4日 |
| 25℃ | 約2.0日 | 約3.0日 | 約10.0日 |
| 28℃ | 約1.8日 | 約2.6日 | 約8.9日 |
| 30℃ | 約1.7日 | 約2.5日 | 約8.3日 |
卵は1つずつ少しずつちがうので、同じ日に産まれた卵でも1〜2日ずれてかえることがあります。表の数字は「このころかえりそう」という予想に使ってください。
卵の中で、どんな順番で育つの?
水温25℃の場合の目安です。ルーペやけんび鏡で、毎日同じ時刻に見てみましょう。
- 0日(受精したばかり):黄身の中に油のつぶがたくさん。数時間で細胞が2こ、4こ、8こ…と分かれていきます。
- 約1日:細胞のまくが黄身をつつむように広がり、からだのもとと目のもとができます。
- 約2日:心臓が動きはじめ、まもなく血が流れはじめます。
- 約3日:目が黒くなり、はっきり見えるようになります。からだに黒い点(色のもと)がふえていきます。
- 約5〜6日:むなびれができて、ときどき動きます。黄身は少しずつ小さくなります。
- 約7〜9日:卵の中でくるっと向きをかえたり、目や口を動かしたりします。
- 約10日:卵のまくをやぶって、ふ化します。体長は約4mmです。
どうして水温で日数が変わるの?
卵の中では、からだをつくるためのたくさんの変化が起きています。水があたたかいと、その変化が速く進むので、早くかえります。冷たいとゆっくり進むので、日数が長くなります。「毎日の水温を足していって、250になったころにかえる」と考えると、水温が変わる日があっても予想できます。
おうちの方向けに言うと、これは積算温度(水温×日数の合計)による発生の予測です。発生速度が温度にほぼ比例すると見なした経験則で、実験動物としての標準的な記録(岩松 2004)では26℃で約9日(積算約234℃・日)でふ化します。厳密には発生が止まる温度(発育ゼロ点)を差し引いた有効積算温度で考えるため、水温が低いときは250℃・日より多くかかる傾向があります。
おうちでの観察のやり方
- メダカが水草や産卵床に産みつけた卵を、指でそっとつまんで取ります(卵は丈夫で、つぶれにくいです)。
- くみおきして一晩おいた水(カルキをぬいた水)を入れた小さな容器に、卵を移します。
- 水温計で、毎日同じ時刻に水温をはかって記録します。
- ルーペやスマホのカメラ(拡大)で卵を観察し、スケッチします。
- 白くにごった卵は、育たなかった卵です。カビがほかの卵にうつらないように取りのぞきます。
- 水は1〜2日に1回、同じ温度の水と入れかえます。
直射日光が当たる場所は、水温が上がりすぎることがあります。明るい日かげに置くのがおすすめです。メダカや水をさわったあとは、手をよく洗いましょう。
自由研究のまとめ方のヒント
「日数」「水温」「卵のようす(スケッチ)」を1枚の表にまとめると、変化がよくわかります。毎日の水温を足していき、ふ化した日の合計が250に近いかを確かめるのもおすすめです。高学年なら、へやの中と外(日かげ)の2か所で卵を育てて、水温とふ化までの日数をくらべてみましょう。予想(このシミュレーター)と結果がずれたら、その理由を考えることも立派な研究です。
よくある質問
卵のまわりの細い毛は何?
卵のまわりには短い毛と、長い糸(付着糸)があります。長い糸で水草などにからまって、流されないようにしています。
250をこえてもかえらないのはなぜ?
250はあくまで目安です。水温が低いと、250より多くかかることがよくあります。目が黒くなり、中で動いていれば育っているので、もう少し待ってみましょう。白くにごった卵は、残念ながら育っていません。
水温は高いほうがいいの?
高いほど早くかえりますが、30℃をこえるような高い水温や、急な温度の変化は卵が弱る原因になります。このシミュレーターでは、育てやすい目安を20〜28℃としています。
生まれたあかちゃんには、すぐエサをあげるの?
生まれてすぐのあかちゃんは、おなかの黄身(卵黄)の栄養で育つので、2〜3日はエサを食べないことが多いです。そのあと、すりつぶした細かいエサを少しずつあげます。
育てたメダカを川に放してもいい?
放さないでください。ちがう場所のメダカや飼育されたメダカを放すと、その川にもともといるメダカに影響が出てしまいます。最後まで責任をもって飼いましょう。