メダカの卵のふ化シミュレーター

「早送り」をおして、卵の中のあかちゃんが育つようすを見てみよう。

けんび鏡で見たメダカの卵と、中で育つあかちゃん けんび鏡で見たようす(直径 約1.2mm) 0.5mm

受精したばかり。黄身の中に、油のつぶがたくさん見えるよ

たった時間0時間1日目
積算温度0ふ化の目安 250
水温25℃いつも同じ

時間をすすめる

1日たつごとに、実験ノートに自動で記録します。とちゅうで水温を変えることもできます。

そだちのカレンダー

    水温25℃なら、約10日でふ化します

     

    水温

    おく場所

    実験ノート

    時間をすすめると、1日ごとにようすがたまっていきます。観察カードの予想に使えます。

    メダカの卵は何日でかえる?

    メダカの卵は、水温が高いほど早くかえります。飼育でよく使われる目安は「水温×日数=250」です。水温25℃なら250÷25で約10日、20℃なら約12〜13日でふ化します。このシミュレーターで計算した目安は次のとおりです(水温がずっと同じ場合)。

    水温心臓が動く目が黒くなるふ化
    18℃約2.8日約4.1日約13.9日
    20℃約2.5日約3.7日約12.5日
    22℃約2.3日約3.4日約11.4日
    25℃約2.0日約3.0日約10.0日
    28℃約1.8日約2.6日約8.9日
    30℃約1.7日約2.5日約8.3日

    卵は1つずつ少しずつちがうので、同じ日に産まれた卵でも1〜2日ずれてかえることがあります。表の数字は「このころかえりそう」という予想に使ってください。

    卵の中で、どんな順番で育つの?

    水温25℃の場合の目安です。ルーペやけんび鏡で、毎日同じ時刻に見てみましょう。

    1. 0日(受精したばかり):黄身の中に油のつぶがたくさん。数時間で細胞が2こ、4こ、8こ…と分かれていきます。
    2. 約1日:細胞のまくが黄身をつつむように広がり、からだのもとと目のもとができます。
    3. 約2日:心臓が動きはじめ、まもなく血が流れはじめます。
    4. 約3日:目が黒くなり、はっきり見えるようになります。からだに黒い点(色のもと)がふえていきます。
    5. 約5〜6日:むなびれができて、ときどき動きます。黄身は少しずつ小さくなります。
    6. 約7〜9日:卵の中でくるっと向きをかえたり、目や口を動かしたりします。
    7. 約10日:卵のまくをやぶって、ふ化します。体長は約4mmです。

    どうして水温で日数が変わるの?

    卵の中では、からだをつくるためのたくさんの変化が起きています。水があたたかいと、その変化が速く進むので、早くかえります。冷たいとゆっくり進むので、日数が長くなります。「毎日の水温を足していって、250になったころにかえる」と考えると、水温が変わる日があっても予想できます。

    おうちの方向けに言うと、これは積算温度(水温×日数の合計)による発生の予測です。発生速度が温度にほぼ比例すると見なした経験則で、実験動物としての標準的な記録(岩松 2004)では26℃で約9日(積算約234℃・日)でふ化します。厳密には発生が止まる温度(発育ゼロ点)を差し引いた有効積算温度で考えるため、水温が低いときは250℃・日より多くかかる傾向があります。

    おうちでの観察のやり方

    1. メダカが水草や産卵床に産みつけた卵を、指でそっとつまんで取ります(卵は丈夫で、つぶれにくいです)。
    2. くみおきして一晩おいた水(カルキをぬいた水)を入れた小さな容器に、卵を移します。
    3. 水温計で、毎日同じ時刻に水温をはかって記録します。
    4. ルーペやスマホのカメラ(拡大)で卵を観察し、スケッチします。
    5. 白くにごった卵は、育たなかった卵です。カビがほかの卵にうつらないように取りのぞきます。
    6. 水は1〜2日に1回、同じ温度の水と入れかえます。

    直射日光が当たる場所は、水温が上がりすぎることがあります。明るい日かげに置くのがおすすめです。メダカや水をさわったあとは、手をよく洗いましょう。

    自由研究のまとめ方のヒント

    「日数」「水温」「卵のようす(スケッチ)」を1枚の表にまとめると、変化がよくわかります。毎日の水温を足していき、ふ化した日の合計が250に近いかを確かめるのもおすすめです。高学年なら、へやの中と外(日かげ)の2か所で卵を育てて、水温とふ化までの日数をくらべてみましょう。予想(このシミュレーター)と結果がずれたら、その理由を考えることも立派な研究です。

    よくある質問

    卵のまわりの細い毛は何?

    卵のまわりには短い毛と、長い糸(付着糸)があります。長い糸で水草などにからまって、流されないようにしています。

    250をこえてもかえらないのはなぜ?

    250はあくまで目安です。水温が低いと、250より多くかかることがよくあります。目が黒くなり、中で動いていれば育っているので、もう少し待ってみましょう。白くにごった卵は、残念ながら育っていません。

    水温は高いほうがいいの?

    高いほど早くかえりますが、30℃をこえるような高い水温や、急な温度の変化は卵が弱る原因になります。このシミュレーターでは、育てやすい目安を20〜28℃としています。

    生まれたあかちゃんには、すぐエサをあげるの?

    生まれてすぐのあかちゃんは、おなかの黄身(卵黄)の栄養で育つので、2〜3日はエサを食べないことが多いです。そのあと、すりつぶした細かいエサを少しずつあげます。

    育てたメダカを川に放してもいい?

    放さないでください。ちがう場所のメダカや飼育されたメダカを放すと、その川にもともといるメダカに影響が出てしまいます。最後まで責任をもって飼いましょう。