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シャボン膜の色シミュレーター

枠にはったシャボン膜の色が、どう変わっていくか見てみよう。

「まくをはる」で、枠を液から引き上げよう

時間0秒 
まん中の厚さ― 
上の黒いところ― 

まくをはる

割れると、実験ノートに自動で記録します。黒いところが広がると、もうすぐ割れます。

まくの厚さと色のものさし

まくの厚さと見える色の関係。黄色の印は、いまのまん中の厚さ

1μm(マイクロメートル)は1mmの1000分の1、1nm(ナノメートル)は1μmの1000分の1です。まくが厚いところ(下)ほど色がうすく、うすくなるほど はっきりした色になり、最後は黒くなります。

 

 

シャボン液

枠のたての長さ

へやの空気

まくのうしろ

実験ノート

まくが割れると、ここに記録がたまっていきます。自由研究の表に写せます。

シャボン玉はなぜ色がつくの?

シャボン玉やシャボン膜の色は、色のついた液の色ではありません。光が、うすいまくの表と裏ではね返り、その2つの光が重なると、まくの厚さによって、ある色は強め合い、ある色は打ち消し合います。そのため、まくの厚さごとにちがう色が見えます。これを「光の干渉(かんしょう)」といいます。

シャボン液のまく(光の曲がりやすさ=屈折率1.33)を、白い光でまっすぐ見たときの色は、計算すると次のようになります。

まくの厚さ見える色
約0.03μmより薄い黒(光がほとんどはね返らない)
約0.1μm白っぽい
約0.15μm黄色・だいだい
約0.2μm赤むらさき
約0.25μm青
約0.3μm黄緑
約0.35μmだいだい・ピンク
約0.4〜0.6μmむらさき→青→緑→ピンク(2回目のくり返し)
約1.5μmより厚い色がうすく、ほとんど白っぽい

たてにした枠のシャボン膜は、液が下へ流れて、上ほどうすくなります。だから、色が横じまにならび、時間がたつと、しまが下へ下がっていきます。いちばん上がうすくなりすぎると、光がほとんどはね返らず黒く見えます。黒いところが広がると、まくはまもなく割れます。

どうしてグリセリンや洗濯のりを入れると長持ちするの?

グリセリンや洗濯のり(PVA)を入れると、液がとろりとして、まくの中の液がゆっくり流れるようになります。まくがうすくなるのがおそくなるので、割れるまでの時間がのびます。グリセリンには水分をにがしにくくするはたらきもあります。しめったおふろ場では、まくから水が蒸発しにくいので、長持ちします。

おうちの方向けに言うと、膜の反射率は、膜の厚さを d、屈折率を n、波長を λ とすると、位相差 δ=4πnd/λ を使ったエアリーの式 R=F sin²(δ/2)/(1+F sin²(δ/2))(F=4r²/(1−r²)²、r=(n−1)/(n+1))で表されます。このシミュレーターは、この反射率を光の波長ごとに計算し、人の目の感じ方(CIEの等色関数)で色にしています。膜の厚さの変化は、表面が動きやすいシャボン膜の排液の実験(Monier ほか, 2024)で見つかった「同じ厚さのしまが、時間とともに一定の形で下がる(厚さはおよそ時間の1.4乗に反比例してうすくなる)」という関係を使っています。粘度が2倍なら時間も2倍、枠の高さが2倍なら時間も2倍になるとしたのは、サイトで決めた目安です。

おうちでの実験のやり方

  1. シャボン液を作ります。例:水100mLに台所用洗剤10mL。グリセリンや洗濯のり(成分に「PVA」と書いてあるもの)を入れた液も作り、くらべます。
  2. モールや針金で、たて6cmくらいの輪(枠)を作ります。針金を切ったり曲げたりするのは、おとながやりましょう。
  3. 黒い画用紙をうしろに立て、窓からの明るい光(または白い電灯)がまくに当たるようにします。
  4. 枠を液にひたして、そっとたてに引き上げ、そのまま動かさずに持ちます(スタンドに固定すると楽です)。
  5. 色のしまが下がっていくようす、上が黒くなりはじめた時間、割れた時間を記録します。スマートフォンで動画をとると、あとでくわしく見られます。

シャボン液は飲まないようにし、目に入ったらすぐ水で洗います。ゆかにこぼすとすべりやすいので、ふろ場やベランダ、新聞紙の上で行いましょう。スライム作りに使う「ホウ砂」などの薬品は、シャボン液に入れません。

自由研究のまとめ方のヒント

シャボン液の種類ごとに「上が黒くなりはじめた時間」と「割れた時間」を3回ずつはかり、平均を表やグラフにしましょう。シミュレーターの実験ノートの結果とくらべて、同じところ・ちがうところを書くと考察になります。黒い紙と白い紙で色の見え方をくらべたり、色のしまの写真に「この色ならまくの厚さは約○μm」と書きこんだりするのもおすすめです。

よくある質問

白い紙の前だと色が見えにくいのはなぜ?

シャボン膜ではね返る光は、当たった光のうち数%しかありません。うしろが白いと、まくを通りぬけてくる明るい光にまぎれて、はね返った色が見えにくくなります。黒い紙の前だと、はね返った光だけが目に入るので、色がはっきり見えます。

シャボン玉の色がぐるぐる動くのはなぜ?

シャボン玉のまくの中でも液が流れたり、蒸発したりして、厚さがたえず変わっているからです。上のほうがうすくなりやすいので、シャボン玉も上から色が変わり、黒っぽくなると割れやすくなります。

なぜ洗剤を入れないとまくができないの?

水だけでは、表面張力(表面を小さくしようとする力)が強く、うすいまくがすぐにちぢんで割れてしまいます。洗剤を入れると表面張力が小さくなり、まくの表面が安定します。表面張力については、表面張力シミュレーターでも試せます。

虹の色とシャボン玉の色はちがうの?

虹は、雨つぶの中で光が曲がり、色ごとに分かれて見えるものです。シャボン玉は、うすいまくではね返った光が重なって見える色なので、しくみがちがいます。虹のしくみは虹の見え方シミュレーターで見られます。

この実験に使えるもの

広告ボタンを押すと、楽天市場のページが開きます。ここから買い物をすると、おやこ実験ラボに紹介料が入ることがあります(商品の値段は変わりません)。値段や在庫は楽天市場で確かめてください。商品をえらぶときは、対象年齢や注意書きも確かめましょう。