重曹でふくらむ風船シミュレーター

風船に重曹を入れて、ペットボトルの上で立ててみよう。どれくらいふくらむかな?

液の入ったペットボトルと、重曹の入った風船 酢 100ml 500mlの ペットボトル

風船の中に重曹が4g。風船を立てて、重曹を落としてみよう

出た二酸化炭素0 ml 
風船の大きさ(直径)― 

風船をふくらませる

風船の中の重曹:4g(小さじ約1杯)

重曹と酢、どちらが先になくなる?

重曹0%
酢0%

使われる量(計算)。

酢100mlなら、重曹 約5.9gまでは入れたぶんだけ大きくなります

小さじ約1と1/2杯。それより多く入れても重曹があまるだけで、風船は直径約15cmより大きくなりません。

ペットボトルに入れる液

液の量

実験ノート

風船を立てると、ここに結果がたまっていきます。自由研究の表に写せます。

重曹何グラムで、風船はどれくらいふくらむ?

このシミュレーターの計算では、500mlのペットボトルに酢100mlを入れた場合、重曹を約6gまでふやすと、そのぶん風船は大きくなります。それより多く入れると、酢がなくなって重曹があまるので、風船は大きくなりません。

風船の重曹酢100mlクエン酸水
(水100ml+8g)
2g(小さじ1/2)約0.5L・直径約10cm約0.5L・直径約10cm
4g(小さじ1)約1.1L・直径約13cm約1.1L・直径約13cm
6g(小さじ1と1/2)約1.6L・直径約15cm約1.7L・直径約15cm
8g(小さじ2)約1.6L・直径約15cm
(重曹が約2gあまる)
約2.3L・直径約16cm
12g(大さじ1)約1.6L・直径約15cm
(重曹が約6gあまる)
約3.0L・直径約18cm
(重曹が約1.5gあまる)

ちょうど使いきる量の目安は、酢100mlに重曹約6g、クエン酸と重曹なら重さで約3:4(クエン酸3gに重曹4g)です。レモン汁は酢とほぼ同じ強さの酸なので、レモン汁100mlにも重曹約6gが目安です。直径は、風船をまるい球として計算した目安です。

どうして風船がふくらむの?

重曹は、酢やクエン酸のような「酸(さん)」にふれると、二酸化炭素(にさんかたんそ)というガスに変わります。シュワシュワのあわの正体がこのガスです。ガスはペットボトルの中にたまりきれずに風船へ入っていくので、風船がふくらみます。重曹が多いほどガスはたくさん出ますが、酸がなくなると、そこで止まります。

おうちの方向けに言うと、これは中和反応で気体が発生する化学変化です。酢酸では NaHCO₃ + CH₃COOH → CH₃COONa + H₂O + CO₂、クエン酸では 3NaHCO₃ + C₆H₈O₇ → Na₃C₆H₅O₇ + 3H₂O + 3CO₂ となり、重曹84g(1mol)から二酸化炭素が1mol出ます。20℃・1気圧では気体1molは約24Lなので、重曹4gからは約1.1Lです。酢と重曹のどちらか少ないほう(限定反応物)で、ガスの量が決まります。

おうちでの実験のやり方

用意するもの:500mlのペットボトル(炭酸飲料用がじょうぶ)、ゴム風船、重曹、酢またはクエン酸、計量スプーン、じょうご(紙をまるめたものでもよい)、はかり(あれば)。

  1. 風船を何回か手でのばしておく(ふくらみやすくなる)。
  2. ペットボトルに酢を100ml入れる。クエン酸なら、水100mlにクエン酸小さじ2をとかす。
  3. じょうごを使って、風船の中に重曹を入れる。
  4. 重曹がこぼれないように風船をたらしたまま、口をペットボトルにかぶせる。
  5. 風船を立てて、重曹をいっきに落とす。ボトルを少しゆらすとよく反応する。
  6. あわが止まったら、風船のいちばん太いところの直径(まわりの長さ÷3.14でもよい)をはかって記録する。

安全のために:ペットボトルにふたをしてはいけません(ガスで中の圧力が上がり、はれつすることがあります)。ガラスのびんは使わないでください。クエン酸や酢が目に入ったら、すぐに水でよく洗います。できた液は飲まずに、水でうすめて流しましょう。われた風船のかけらは小さい子が口に入れないよう、すぐに片づけてください。

自由研究のまとめ方のヒント

酢の量を100mlに決めて、重曹を2g・4g・6g・8g・10gと変えて、風船の直径(または、まわりの長さ)をはかる実験がおすすめです。横じくを重曹の量、たてじくを風船の大きさにしたグラフをかくと、はじめは大きくなり、あるところから大きくならなくなる折れ線になります。「なぜ途中から大きくならないのか」を、酢と重曹のどちらが先になくなったかで説明できると、りっぱな考察になります。高学年なら、まわりの長さから風船の体積を計算して、このシミュレーターの二酸化炭素の量とくらべてみましょう。

よくある質問

ふくらんだ風船は、ヘリウムの風船のように浮きますか?

浮きません。二酸化炭素は空気より約1.5倍重いので、ペットボトルからはずすと、ふつうの風船より早く下に落ちます。

時間がたつと、風船が小さくなるのはなぜ?

二酸化炭素は水にとけやすく、ボトルの中の液に少しずつとけていきます。また、ゴム風船のゴムを通りぬけて外に出ていくので、数時間〜1日ほどでしぼんでいきます。

計算より小さくしかふくらみませんでした。

風船のゴムの強さ(ふくらみはじめに力がいる)、重曹が風船の中に残った、よくまざらずに反応しきらなかった、口のすきまからガスがもれた、などが考えられます。ボトルを軽くゆらして、あわが止まるまで待ってからはかりましょう。

あわがペットボトルからあふれそうになりました。

一度にたくさんのガスが出ると、あわが大きくもり上がります。液を少なめにするか、重曹を少しずつ落とすとあふれにくくなります。

ベーキングパウダーでもふくらみますか?

ふくらみます。ベーキングパウダーには重曹と酸がはじめからまぜてあるので、水を入れるだけでもガスが出ます。ただし重曹のほかにでんぷんなども入っているので、同じ重さなら重曹より少なめになります(製品によってちがいます)。

酢に重曹を入れると、液の性質はどう変わるの?

酸性の酢に、アルカリ性の重曹が入ると、おたがいの性質を打ち消しあいます(中和)。そのようすは、液の色で見える紫キャベツの色がわりシミュレーターで試せます。

ほかにも二酸化炭素が出る実験はある?

卵を酢につけると、殻(炭酸カルシウム)がとけて二酸化炭素のあわが出ます。M玉の卵1こで約1.5L出る計算です。スケルトン卵シミュレーターで、殻がとけていくようすを試せます。