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ビー玉コースターシミュレーター

どのくらいの高さからころがすと、ビー玉はループを1回転できるかな?

横から見た、坂・ループ・ゴールのあるビー玉コースター

ビー玉をはなしてみよう

スタートの高さ30cm 
最高の速さ— 
てっぺん— 

ビー玉をころがす

高さは、ゆかからスタートのレールまで。ビー玉が止まるかゴールすると、実験ノートに自動で記録されます。

半径10cmのループなら、約—cm以上の高さからころがすと1回転できます

計算の目安です。

ループの大きさ(半径)

コース(レール)

玉

うごきの速さ

ループの大きさと、必要な高さ

ループの半径と、1回転するのに必要なスタートの高さのグラフ

線はコースごとの計算。ループを大きくすると、必要な高さもそれに合わせて高くなります。点は記録した結果(○回れた・×回れない)。

実験ノート

ビー玉をはなすと、ここに結果がたまっていきます。自由研究の表に写せます。

ループを回るには、何cmの高さがいる?

このシミュレーターの計算では、ビー玉(直径1.7cm)が半径10cmのループを1回転するのに必要なスタートの高さは、次のとおりです。ループの高さ(直径20cm)よりかなり高くしないと回れません。

ループの半径まさつなし紙のみぞわりばしのレール
10cm———

まさつがまったくなくても、転がる玉は「ループの半径−玉の半径」の約2.7倍の高さが必要です(ビー玉と半径10cmのループなら約25cm)。本物のコースは、まさつやつなぎ目のでこぼこで勢いがへるので、もっと高くします。表の数字より少し高めから始めて、少しずつ下げていくと、ぎりぎりの高さを見つけられます。

どうしてループの高さより高くしないと回れないの?

坂の上のビー玉は、高いところにある「落ちる力のもと(位置エネルギー)」をもっています。ころがり落ちると、それが「速さ(運動エネルギー)」にかわります。ループのてっぺんでは、ビー玉はさかさまになっています。ここで落ちないためには、ある速さ以上で走っていて、外に飛び出そうとする勢い(遠心力)で、レールにおしつけられている必要があります。だから、てっぺんの高さまで上がれるだけでは足りず、てっぺんでも速さが残るくらい高いところからスタートしなければなりません。

さらに、ビー玉は「ころがる」ので、坂を下りて得た勢いの一部は、玉が回るほうに使われます。すべるだけの物(まさつのない氷の上の物)なら2.5倍でよいのに、転がる玉は2.7倍必要になるのはこのためです。わりばし2本のレールでは、玉がレールのふちにのって小さな半径で回るので、もっとたくさん回転に使われ、さらに高さが必要になります。

おうちの方向けに言うと、ループの頂上で落ちない条件は v²≧g(R−r)(R:ループの半径、r:玉の半径)です。転がる玉の運動エネルギーは ½mv²(1+k)で、中まで同じ素材の球は k=2/5。エネルギー保存から、必要な高さは h≧2(R−r)+(1+k)(R−r)/2 になり、r が小さければ h≒2.7R です。2本のレール(間かく w)の上では、玉はレールとの接点を結ぶ軸のまわりに回るので、回転半径が √(r²−(w/2)²) に小さくなり、k が大きくなります。中学3年生の「運動とエネルギー」(力学的エネルギーの保存)につながる内容です。

おうちでの実験のやり方

  1. 厚紙やトイレットペーパーのしんを細長く切って、ビー玉が通るみぞ(U字のレール)を作る。はさみ・カッターを使うところは、おとながやる。市販のビー玉コースターのキットを使ってもかまいません。
  2. レールを丸めて、半径10cmくらいのループを作り、セロハンテープで台やかべにとめる。ループの入り口と出口は、少し横にずらしてぶつからないようにする。
  3. 坂をつないで、スタートの高さを決める。ゆかからスタート地点までの高さをメジャーではかる。
  4. ビー玉をそっと置いて手をはなす(おさない)。1回転できたか、どこで落ちたかを記録する。高さを2cmずつ変えて、ぎりぎり回れる高さをさがす。
  5. ループの大きさを変えて同じようにくらべ、このシミュレーターの予想とくらべてみる。

ビー玉は小さい子が口に入れないように気をつけましょう。ころがったビー玉をふむとすべって転ぶことがあるので、受けるコップや箱を置いておきます。

自由研究のまとめ方のヒント

「ループの半径」と「ぎりぎり回れた高さ」を表にして、横じくを半径、たてじくを高さにしたグラフをかくと、点がほぼまっすぐにならびます。「高さ÷半径」を計算して、まさつがないときの計算(半径10cmなら約2.5倍)とくらべてみましょう。それより大きくなった分が、まさつやつなぎ目でなくなった勢いです。ビー玉の大きさやレールの作り方を変えてくらべると、どんなコースが回りやすいかを説明できます。

よくある質問

重いビー玉のほうが、回りやすいですか?

まさつを考えなければ、重さは関係ありません。重い玉は落ちる力も大きいかわりに、動かしにくさも大きいので、同じ速さになります。ただし大きい玉は、玉の中心がレールから高いところを通るので、少しだけ有利になります。

ループのてっぺんで落ちてしまうのはなぜ?

てっぺんで速さが足りないと、レールにおしつけられる力がなくなり、玉はレールからはなれて落ちてしまいます。スタートを高くするか、ループを小さくしましょう。

わりばしのレールで、鉄の玉が使えないのはなぜ?

このシミュレーターでは、わりばしのすきまを1.2cmにしています。直径1.1cmの鉄の玉は、すきまより小さいので下に落ちてしまいます。玉の大きさに合わせてすきまを調節しましょう。

坂の高さと玉の速さは、振り子と同じですか?

同じしくみです。振り子も、高いところからはなすほど、いちばん下で速くなります。振り子シミュレーターや、ボールが落ちてはね返るボールの跳ね返りシミュレーターでも、高さと速さの関係を見られます。

この実験に使えるもの

広告ボタンを押すと、楽天市場のページが開きます。ここから買い物をすると、おやこ実験ラボに紹介料が入ることがあります(商品の値段は変わりません)。値段や在庫は楽天市場で確かめてください。商品をえらぶときは、対象年齢や注意書きも確かめましょう。

  • ビー玉(直径17mm)ビー玉 ミックス 17mm(40個入)このページの計算と同じ大きさのビー玉です。小さな子が口に入れないように気をつけましょう。
  • 工作用紙(厚紙)マルアイ 工作用紙 A3判(5枚)細長く切って折り曲げると、ビー玉が通るU字のレールやループを作れます。切るところはおとながやりましょう。
  • メジャー(巻き尺)小型メジャー(JIS1級相当)ゆかからスタート地点までの高さや、ループの大きさをはかるのに使えます。